『本草和名《ほんぞうわみょう》』に出で須呂乃岐と書いてある。これは日本の特産ではあるが今日ではその純野生は見られないが、しかし昔はあったものと思われる。そしてその繁殖の中心地はまさに九州であったであろうと信ずべき理由がある。
日本シュロすなわちいわゆる和ジュロの学名は Trachycarpus excelsa Wendl[#「Wendl」は斜体].(=Chamaeropus excelsa[#「Chamaeropus excelsa」は斜体] Thunb.)であるが、中国の椶櫚の学名は Trachycarpus Fortunei Wendl[#「Wendl」は斜体].(=Chamaeropus Fortunei[#「Chamaeropus Fortunei」は斜体] Hook. fil.)である。私は先きにこの二つを研究した結果、これを同一種すなわち同スペシーズであると鑑定し、この中国の椶櫚を日本シュロの一変種と認め、その学名を改訂しこれを Trachycarpus excelsa Wendl[#「Wendl」は斜体]. var. Fortunei Makino[#「Makino」は
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