する。
今は妻のない私に、千葉県の蕨橿堂君から体の滋養になるとて土地で採ったヤマノイモを贈って来た。そこで早速次の歌をつくり答礼の手紙に添えて同君のもとへ送ったことがあった。
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精力のやりばに困る独り者、亡き妻恋しけふの我が身は
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ヒマワリ
中国の『秘伝花鏡《ひでんかきょう》』という書物に
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向日葵、一名ハ西番葵、高サ一二丈、葉ハ蜀葵ヨリモ大、尖狭ニシテ刻欠多シ、六月ニ花ヲ開ク、毎幹頂上ニ只一花、黄弁大心、其形盤ノ如シ、太陽ニ随テ回転ス、如《モ》シ日ガ東ニ昇レバ、則チ花ハ東ニ朝《ムカ》ヒ、日ガ天ニ中スレバ、則チ花ハ直チニ上ニ朝《ムカ》ヒ、日ガ西ニ沈メバ、則チ花ハ西ニ朝フ(漢文)
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とある。ヒマワリすなわち日回の名も向日葵の名も、こんな意味で名づけられたものである。が、しかしこの花はこの文にあるように日に向かって回ることはけっしてなく、東に向かって咲いている花はいつまでも東に向っており、西に向かって咲いている花はいつまでも西向きになっていて、敢て動くことがない。ウソだと思えば花の
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