古くから中国には栽培せられてあったが日本へは未渡来品である。そしてこの草の原産地は熱帯地で、インド、マレーからオーストラリア、太平洋諸島、西アジアからアラビアへかけて分布していると書物にある。
右の※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]すなわち※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]草は一名|薫草《クンソウ》でそれはすなわち零陵香《レイリョウコウ》である。李時珍《りじちん》がその著『本草綱目《ほんぞうこうもく》』芳草類なる薫草の条下で述べるところによれば「古ヘハ香草ヲ焼テ以テ神ヲ降ス、故ニ薫ト曰ヒ※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]ト曰フ」(漢文)とある。
松村任三《まつむらじんぞう》博士の『改訂植物名彙』全編漢名之部に薫すなわち薫草を Ocimum Bacilicum L[#「L」は斜体]. すなわちメボウキ(目箒の意)にあててあるが、それは誤りでこれは前記の通りカミメボウキの名とせねばならない。
薫草すなわち※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]草は目を明にし涙を止めるといわれるので、それでメボウキすなわち目箒である。目
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