荊)だと主張する人もある。私は今このハネズの実物についてはなんら考えあたるところもないので、まずまずここにその当否を論ずることは見合わせておくよりほか途がない。しかしそのうちさらに考えてなんとかこの問題を解決してみたいとも思っている。
ムクゲの葉は粘汁質である。私の子供の時分によくこれを小桶の中の水に揉んでその粘汁を水に出し、油屋の真似をして遊んだもんだ。
※[#「肄のへん+欠」、第3水準1−86−31]冬とフキ
昔から我国の学者は山野に多い食用品のフキを千余年の前から永い間中国の※[#「肄のへん+欠」、第3水準1−86−31]冬だと思い違いしていた。ゆえに種々の書物にもフキを※[#「肄のへん+欠」、第3水準1−86−31]冬と書いてある。ところが明治になって初めて※[#「肄のへん+欠」、第3水準1−86−31]冬はフキではないことが分ったが、それでもまだなお今日フキを※[#「肄のへん+欠」、第3水準1−86−31]冬であるとしている人を見受けることがまれではない。殊に俳人などは旧株を墨守して移ることを知らない迂遠を演じて平気でいるのは世の中の進歩を悟らぬものだ。
フキは
前へ
次へ
全361ページ中215ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
牧野 富太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング