る出島《でじま》は直ぐ潮来町の真向いに見える小さい州の島で、蘆《よし》や真菰が生えていた。
[#「今日のアヤメ、昔のハナアヤメ(陸地に生えていて水にはない)」のキャプション付きの図(fig46820_22.png)入る]
[#「今日のショウブ、昔のアヤメ(水に生えていて陸地にはない)」のキャプション付きの図(fig46820_23.png)入る]
マクワウリの記
マクワウリは真桑瓜と書く。この真桑瓜は美濃本巣郡真桑村の名産で、昔からその名が高く、それでこの瓜をマクワウリと呼ぶようになって今日に及んでいる。またこの瓜は無論諸国につくられるので多少品変わりのものも出来て、中に谷川ウリ、ボンデンウリ(タマゴウリ)、田村ウリ、ヒメウリ、ネズミウリ、アミメマクワ(新称、瓜長楕円形緑色の皮に密に網目がある)などがある。またギンマクワウリすなわちギンマクワというものもあれば、またキンマクワウリと呼ぶものもある。
この時分すなわち徳川時代から明治初年へかけた頃における普通常品のマクワウリはここに掲げた図にあるように枕形をした楕円形のもので、長さ四寸ないし六、七寸内外、径三寸ばかりもあり、
前へ
次へ
全361ページ中185ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
牧野 富太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング