j限ラズ枝ニモ幹ニモ生ゼリ而シテ其全ク一種ノ寄生植物ニシテ年々新枝ヲ出ス頃ニハ前ニ栄ヘシ枝ハ枯レ行クモ全ク枯レ尽ルコトナキ多年生本ナルコトヲ見出セリ、而シテ子房ノ様ナルモノヲ発見セリ(此植物ニ付テハ他日再述ブルコトアルベシ)」と書いてある。しかし同君はそれを菌類とは気づかず、何か寄生の顕花植物だと想像し、前記のように「子房ノ様ナルモノモ発見セリ」と書いている。
 次で白井光太郎博士が明治二十二年(1889)七月発行の同誌第三巻第二十九号でさらに詳細にこれを図説考証した。その時に同博士はこれを一種の寄生菌だと断定し、それを Caeoma 属[#「属」に「ママ」の注記]の種類であろうと考えられた。そしてこれにアスナロノヒジキなる新称をあたえ、「此物和名なし依て仮に之れをあすなろのひじき[#「あすなろのひじき」に傍線]と名付けたり此名は伊豆新島の方言にひのきばやどりき[#「ひのきばやどりき」に傍線]をつばきのひじき[#「つばきのひじき」に傍線]といへるを思ひて其の形の稍似たるより名付たるなり但し此の物は其の形やどりぎ[#「やどりぎ」に傍線]に似たるといえども其の性質全くやどりぎ[#「やどりぎ
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