齦iであって、日本のクロマツ、アカマツへ適用すべき漢名ではない。日本のマツは一切中国にないから従って中国名がないのが当たりまえだ。
アスナロノヒジキ
アスナロとはアスナロウで明日《アス》ヒノキになろうといって成りかけてみたが、ついに成りおうせなかったといわれる常緑針葉樹だ。相州の箱根山や、野州の日光山へ行けば多く見られる。この樹はマツ科に属し Thujopsis dolabrata Sieb[#「Sieb」は斜体]. et Zucc[#「et Zucc」は斜体]. の学名を有するが、もとの学名は Thuja dolabrata L[#「L」は斜体]. fil[#「fil」は斜体]. であった。そしてこの種名の dolabrata は斧状の意で、それは斧の形をして枝に着いているその葉の形状に基づいたものだ。
この樹の枝にはアスナロノヒジキと呼んで、一種異様な寄生菌類の一種が着いて生活していて、その学名を Caeoma deformans Tubeuf[#「Tubeuf」は斜体] と称するが、その最初の学名は Uromyces deformans Berk[#「Berk」は斜体
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