、によっては二度にも三度にもなるのである。そして二度咲くものと三度咲くものとあってもそれはもとより同種である。要するにギョリュウは少なくも一樹で二度花が出て、初めの花は去年の枝に咲き、次の花は今年の枝に咲く。ギョリュウを見る人、このイキサツを知つくしていなければギョリュウを談ずる資格はない。
このようにギョリュウは一木にして一年に数度花が咲く特質をもっている。そこで中国では一つに三春柳の名がある。さすがに※[#「木+聖」、第3水準1−86−19]柳の本国であってギョリュウを見る眼が肥えている、かえって学者が顔負けをしている。
中国の書物の『本草綱目』で李時珍が曰うには、「※[#「木+蟶のつくり」、第3水準1−86−19]柳《テイリュウ》ハ小幹弱枝、之レヲ挿スニ生ジ易シ、赤皮細葉、糸ノ如ク婀娜トシテ愛スベシ、一年ニ三次花ヲ作ス、花穂長サ三四寸、水紅色ニシテ蓼花ノ色ノ如シ」(漢文)とある。また陳※[#「温」の「皿」に代えて「俣のつくり−口」、第4水準2−78−72]子《ちんこうし》の『秘伝花鏡《ひでんかきょう》』には「※[#「木+蟶のつくり」、第3水準1−86−19]柳、一名ハ観音柳、
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