に障ることもあれど、若い人達に会うことの楽しみは老いゆく心淋しさに、一服の清涼剤を与えられたるごとくに嬉しいのである。
マンションクラブの一夜は、お隣から急雨のごとく響ききたる変電所の騒音に明けて、八時半の急行列車に乗る。有楽町駅から車窓に立って、「アーニイ・パイル」の屋上に挙手の黙礼をささげて大阪に帰るのである。(二一・九・三)
底本:「宝塚漫筆」阪急電鉄
1980(昭和55)年2月15日発行
底本の親本:「宝塚漫筆」実業之日本社
1955(昭和30)年6月20日発行
入力:鈴木厚司
校正:川山隆
2007年12月21日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全22ページ中22ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
小林 一三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング