A道々法水は、幾つかの発見を綜合整理して、それを、鎖の輪のように繋《つな》げていった。
一、[#「一、」は太字]|父よ、吾も人の子なり[#「父よ、吾も人の子なり」は太字]《パテル・ホモ・スム》の考察――[#「の考察――」は太字]。
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すでにそれは、如何《いかん》とも否定し難い|物云う表徴《テルテール・シムボル》である。しかし、算哲が自説の勝利に対する狂的な執着からして、四人の異国人を帰化入籍させたのみならず、常軌を逸した遺言書を作ったり、また屍様図を描き魔法典|焚書《ふんしょ》を行ったりして、犯罪方法を暗示したり捜査の攪乱《かくらん》をあらかじめ企てたという事が、はたして、三人のうちのどの一人に衝動を与えたか――その決定は勿論疑問なのだった。と云うものの、その父《パテル》――の一語は、明白に旗太郎もしくは、セレナ夫人を指していて、あるいは旗太郎が、遺産に関する暴挙に復仇したものか、それともセレナ夫人が、なんらかの動機から、算哲の真意を知ることが出来て――それには、法水の狂的な幻影としか思われない、屍様図の半葉が暗示されてくるのであるが――もしそうだとすれば、夫
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