ーろしい鋭さでもって影を擡《もた》げてきた。「私の父と算哲様があの論争を中止いたしましたのは、つまりその結論が、人間を栽培する実験遺伝学という極論に行き詰ってしまったからでございます。そう申し上げればあの四人が、たかが実験用の小動物にすぎないということはお判りでしょう。そこで、四人の真実の身分を申しますと、それぞれに紐育《ニューヨク》エルマイラ監獄で刑死を遂げた、猶太人《ジュウ》、伊太利人《ディエゴ》などの移住民《エミグラント》を父にしているのでございます。つまり、刑死体を解剖して、その頭蓋形体を具えた者がおりました際には、その都度その刑死人の子を、典獄ブロックウェーを通じて手に入れたのでした。そして、ついにその数が、国籍を異にするあの四人になって……ですから、『ハートフォード福音伝道者《エヴァンジェリスト》』誌の記事も、また、大使館公録のものも、みんな算哲様が、金に飽《あ》かした上での御処置だったのでございます」
「そうすると、この館にあの四人を入籍させて、動産の配分に紛糾を起させたというのも、つまりが、結論を見出さんがための筋書だったのですね」
「さようでございます。あの方の御父上
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