》で縁取りされた胸衣《ボディス》をつけ、それに肱《ひじ》まで拡がっている白いリンネルの襟布《カラー》、頭にアウグスチン尼僧が被るような純白の頭布《カーチーフ》を頂いている。誰しもその優雅な姿を見たら、この婦人が、ロムブローゾに激情性犯罪の市《まち》と指摘されたところの、南|伊太利《イタリー》ブリンデッシ市の生れとは気づかぬであろう。レヴェズ氏はフロックに灰色のトラウザー、それに翼形《ウイング》カラーをつけ、一番最後に巨体を揺って現われたが、先刻《さっき》礼拝堂で遠望した時とは異なり、こう近接して眺めたところの感じは、むしろ懊悩的で、一見心のどこかに抑止されているものでもあるかのような、ひどく陰鬱気な相貌をした中老紳士だった。そして、この三人は、まるで聖餐祭の行列みたいに、ノタリノタリと歩み入って来るのだった。恐らくこの光景は、もしこの時、綴織《ツルネー》の下った長管喇叭《トロムパ》の音が起って筒長太鼓《ライディング・ティンパニイ》が打ち鳴らされ、静蹕《せいひつ》を報ずる儀仗《ぎじょう》官の声が聴かれたなら、ちょうどそれが、十八世紀ヴュルッテムベルクかケルンテン辺りの、小ぢんまりした宮廷
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