かんむり/石」、165−16]《ぼこう》を訪れねばならないのだ。何故なら、あの|+《よこじゅうじ》の記号――ディグスビイが楽想を無視してまで、暗示しなければならなかったものが何であるか。それを知るには、あの墓※[#「穴かんむり/石」、165−18]と鐘楼の十二宮以外にはないように思われるからなんだよ」
それから裏庭へ出るまでに、雪はやや繁くなってきたので、急いで足跡の調査を終らねばならなかった。まず法水は、左右から歩み寄って来た二条の足跡が合致している点に立って、そこから、左方にかけての一つを追いはじめた。そこはちょうど、死霊が動いていたと云われる張出縁の真下に当っているのだが、なおその附近に、もう一つ顕著な状況が残っていた。と云うのは、ごく最近に、その辺一帯の枯芝を焼いたらしい形跡が残っている事だった。その真黒な焦土《こげつち》が、昨夜来の降雨のために、じとじと泥濘《ぬかる》んでいるので、その上には銀色をした鞍《くら》のような形で、中央の張出間《アプス》が倒影していた。のみならず、焼け残りの部分が様々な恰好で、焦土の所々に黄色く残っているところは、ちょうど焼死体の腐爛《ふらん》した
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