に使う梵語の※[#底本が「ラン」とルビを付した梵字(fig1317_15.png)、174−10]《ラン》の字なんだよ。また、三角琴《プサルテリウム》の※[#「×」の中央よりやや上方に横棒(fig1317_16.png)、174−10]に似た形は、呪詛調伏《アビチャーラカ》の黒色三角炉に、欠いてはならぬ積柴法形《せきさいほうがた》なのだ。チルダースの『呪法僧《アンギラス》』の中に、不空羂索神変真言経《ふくうけんじゃくじんべんしんごんぎょう》の解釈が載っているが、それによると、※[#底本が「ラン」とルビを付した梵字(fig1317_15.png)、174−12]《ラン》は、火壇《かだん》に火天を招く金剛火だ。その字片を※[#「×」の中央よりやや上方に横棒(fig1317_16.png)、174−13]の形に積んだ柴《しば》の下に置いて、それに火を点じ、白夜珠吠陀《シュクラ・ヤジュル・ヴェーダ》の呪文|※[#底本が「オム」とルビを付した梵字(fig1317_17.png)、174−13]《オム》※[#底本が「ア」とルビを付した梵字(fig1317_18.png)、174−13]《ア》※[#底本が「ギア」とルビを付した梵字(fig1317_19.png)、174−13]《ギァ》※[#底本が「ナウ」とルビを付した梵字(fig1317_20.png)、174−13]《ナウ》※[#底本が「エイ」とルビを付した梵字(fig1317_21.png)、174−13]《エイ》※[#底本が「ソワ」とルビを付した梵字(fig1317_22.png)、174−14]《ソワ》※[#底本が「カ」とルビを付した梵字(fig1317_23.png)、174−14]《カ》を唱えると、千古の大史詩『摩訶婆羅多《マハーバーラタ》』の中に現われる毘沙門天《ヴァイシュラヴァナ》の四大鬼将――乾闥婆大刀軍将《げんだつばだいりきぐんしょう》・大竜衆《たつちむーか》・鳩槃荼大臣大将《くばんだだいじんたいしょう》・北方薬叉鬼将の四鬼神が、秘かに毘沙門天《ヴィシュラヴァナ》の統率を脱し来り、また、史詩『羅摩衍那《ラーマーヤナ》』の中に現われる羅刹《らせつ》羅縛拏《ラーヴァナ》も、十の頭《かしら》を振り立て、悪逆火天となって招かれると云うのだ。だから、僕がもし仏教秘密文学の耽溺《たんでき》者だとしたら、毎夜この墓※[#「
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