肪《しばう》を掻《か》き取《と》るが如き事に在るなり。石匕の把柄の部には木脂の附着《ふちやく》せし痕《あと》あるもの有り。是《これ》疑《うたが》ひも無く更に長き木製の把柄を添《そ》へたるに基因《きゐん》す。
製法[#「製法」に白丸傍点] 以上諸種の石器《いしき》の製法《せいはう》は石器其者の形状《けいじやう》を見ても推察するを得れど、遺物包含地《ゐぶつはうがんち》及び其|攪亂《かくらん》されたる塲所を實踐《じつせん》して調査すれば、現に稍々《やや》大なる石材《せきざい》を打《う》ち壞《くだ》き押《お》し缺《か》きて漸次《ざんじ》目的《もくてき》の形状《けいじやう》とせし跟《あと》を認《みと》むるを得るなり。打製石斧は最初先づ漬《つ》け物の重し石の如き物を採《と》り、之を他の石と打《う》ち合はせ數個の破片を作り、其中《そのうち》より石斧とするに適《てき》したる形のものを撰《えら》み出し、臺石《だいいし》の上に乘《の》せ、或は他の石片を槌《つち》として直《ただ》ちに其周縁《そのまわり》を打《う》ち缺《か》き或は骨角《こつかく》の如き堅《かた》き物にて、作れる長さ數寸の棒《ばう》の一端を、石
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