に記す所有るべし。共に石器時代の遺跡《ゐせき》より出づ。
裝飾[#「裝飾」に白丸傍点] 衣服の裝飾《そうしよく》は紐《ひも》を縫《ぬ》ひ付け、又は糸にて縫ひ取り、又は繪の具にて塗《ぬ》りて作りしと思はる。土偶中には上着《うはぎ》の所々に赤き繪《ゑ》の具《ぐ》を付けたるも有り、股引に數個の横線 畫きたるも有るなり。
紐[#「紐」に白丸傍点] 紐は上着の襟《えり》を止める爲にも、股引を身に着ける爲にも必要にして、又|裝飾《そうしよく》にも欠く可からざる物なり。土器の表面の模樣中には紐《ひも》を押し付けし痕有り。是等を調査《ちやうさ》すれば種々の平打ち紐の有りし事を認むべし。其|原料《げんれう》は植物の皮《かは》なるが如し。
[#地から2字上げ](續出)
附言 前回の※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]圖中、頭髮に關するものの外他は余の送りたる圖と其位置全く異りたる爲[#「余の送りたる圖と其位置全く異りたる爲」に傍点]説明更に合はず。余は責任者《せきにんしや》が讀者に對して謝《しや》する所有る可しと確信《かくしん》す。
[#改段]
○コロボツ
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