急に衰えたようになって、ぐったりと身体を崩しかけた。
 サト子はおどろいて、暁子のそばへニジリ寄って、肩へ手をまわして抱いてやった。
「どうなすったの。お冷水《ひや》でもあげましょうか」
 暁子は、なんとも言いようのない、あわれな微笑をうかべながら、起きなおって、
「ごめんなさい。病気というわけでもないの。気候のせいでしょう。ときどき、こんなふうに、くらっとすることがあるの……お顔を見られたから、これで本望よ。おいとまするわ」
 サト子は、あわてて話題をさがしながら、ひきとめにかかった。
「秋川さん、お元気でしょうか。いちど、お伺いしなくちゃならないんですけど、バタバタして落着かないもんだから、お伺いできずにおりますの……愛一郎さんには、ときどき、お会いになる?」
「あれっきりよ……あたくし、お会いしないことにしましたの。辛いけど、そうきめたの」
 ぼんやりと庭の植木棚のほうをながめていたが、思いきったように、膝脇に置いてあった袱紗《ふくさ》の包みをとりあげた。
「暁子、おねがいがあるのよ」
 このひとのためなら、どんなことでもと、サト子は、いそいそと膝を乗りだした。
「どんなことでし
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