そして、わたしがよく知っているのがほんとうのその人なのか、わたしの知らないのがほんとうのその人なのか、わかったもんじゃないと。そしてこれは、久助君にとって、ひとつの新しい悲しみであった。
底本:「牛をつないだ椿の木」角川文庫、角川書店
1968(昭和43)年2月20日初版発行
1974(昭和49)年1月30日12版発行
入力:もりみつじゅんじ
校正:ゆうこ
2000年1月27日公開
2006年1月27日修正
青空文庫作成ファイル:
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