のでしたら、私の質問は答えられたことになり、私の疑いはみな解けたことになります。しかし、あなたは私と離れた所におり、この説明を恐れはするけれどもお喜びになるかもしれません。ひょっとしたらそれが事実かもしれませんので、お畄守のあいだにたびたび申しあげたいとおもい、そうするだけの勇気がなかったことを、もう先に延ばしたりしないで、おもいきって手紙で申しあげることにしました。
「よくごぞんじでしょう、ヴィクトル、私たちがいっしょになることは、子どものころからずっと、あなたの御両親のお望みの計画でした。二人はずっと前からそのことを聞かされ、たしかにそうなることとして期待するように教えられました。二人は子どものころには仲のよい遊び友だちだったし、大きくなるにつれて、おたがいにたいせつな友人になったと私は思います。しかし、兄と妹なら、もっと深い結びつきを欲せずに、たがいにいきいきとした愛情を抱くでしょうが、私たちのばあいもそういうものではないのでしょうか。ねえヴィクトル、おっしゃってください。おたがいの幸福のために、お願いですからほんとうのことを答えてください。――あなたはほかの方を愛していらっしゃるのではありませんか。
「あなたは旅をなさっていました。インゴルシュタットで生涯のうちの何年かをお過ごしになりました。白状いたしますが、昨年の秋、あなたがあんなに不幸で、あらゆる人との交りを避けて孤独になさるのを見て、あなたが私たちの結びつきを悔み、気に合わないながらも親にちの望みに添う義理があると思いこんでいらっしゃる、と考えずにはいられませんでした。しかし、これは誤った推理でした。私があなたを愛していること、私の未来の夢のなかではあなたがいつも変らぬ友であり伴侶であったことを、私は告白します。しかし、あなた自身の自由な選択で決めたものでないかぎりは、私たちの結婚は永久に私をみじめな者にすると申しあげるほうが、私自身はもとより、私の願うあなたの幸福になるのです。残酷きわまる不運にひしがれたあなたが、体面[#「体面」に傍点]ということばのために、あの愛と幸福のあらゆる望みを殺しておしまいになるかとおもうと、今でさえ泣けてきます。この望みだけが、あなたを昔のあなたにかえしてくれるというのに。あなたに対してこれほど私心のない愛情をもっている私でも、あなたの望みを邪魔するものになって、あなた
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