がなかつたからです。
和尚様は、お寺が立派になつたわけと、愚助が大和尚様と崇《あが》められてゐるわけとを聞いて、腹を抱へて笑ひました。
愚助は和尚様が帰つて来たので、又た元の小僧さんになつて、小学校へ通ひました。そして毎日忘れて、毎晩思ひ出して、はつきり覚えるのでした。
村の人達は、また愚助が、馬鹿だか賢いのだか、解らなくなりました。
底本:「日本児童文学大系 第一一巻」ほるぷ出版
1978(昭和53)年11月30日初刷発行
底本の親本:「童話読本 六年生」金の星社
1939(昭和14)年2月
初出:「金の星」金の星社
1925(大正14)年4月
入力:tatsuki
校正:田中敬三
2007年2月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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