》つたばかしならつる/\して足《あし》引《ひ》つ掛《かゝ》んねえもんだが雨《あめ》は降《ふ》んねえし、そんなこたねえ筈《はず》なんだが、攫《つかま》つてた枝《えだ》ん處《とこ》に蛇《へび》居《ゐ》たとかつて慌《あわ》くつておりべと思《おも》つたつちんだから、いつでもはあ枝《えだ》なんざがさがさやつて天邊《てつぺん》の方《はう》で呶鳴《どな》つたりなにつかしてたんだつけが、かさあつちのが酷《ひど》く變《へん》な音《おと》だと思《おも》つて見《み》る内《うち》にや落《おつこち》んな早《は》えゝもんで、困《こま》つたこと出來《でき》たのせ」百姓《ひやくしやう》は乘地《のりぢ》になつていひ續《つゞ》けた。勘次《かんじ》は恐怖《きようふ》の目《め》を※[#「目+爭」、第3水準1−88−85]《みは》つて耳《みゝ》を傾《かたむ》けた。
「※[#「柿」の正字、第3水準1−85−57]《かき》の木《き》さ蛇《へび》があがるやうぢや雨《あめ》でもまた降《ふ》らなけりやえゝが、百姓《ひやくしやう》にや大事《でえじ》な處《ところ》なんだからまあ、ちつと續《つゞ》けさせてえもんだが」側《そば》から又《また》一
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