て歩《ある》いて毎年《まいねん》泊《と》めて貰《もら》ふ宿《やど》に就《つい》てそれから村落中《むらぢう》を戸毎《こごと》に唄《うた》うて歩《ある》く間《あひだ》に、處々《ところ/″\》で一人分《いちにんぶん》づゝの晩餐《ばんさん》の馳走《ちそう》を承諾《しようだく》して貰《もら》つて置《お》く。それで彼等《かれら》は夜《よる》の時刻《じこく》が來《く》ると、目明《めあき》の手曳《てびき》がだんだんと其《そ》の家々《いへ/\》に配《くば》つて歩《ある》く。さうしては復《ま》た手曳《てびき》がそれを集《あつ》めて打《う》ち連《つ》れて歸《かへ》つて來《く》る。目《め》の不自由《ふじいう》な彼等《かれら》は漸《やうや》くのことで自分《じぶん》の求《もと》める家《いへ》に就《つ》いても板《いた》の間《ま》の端《はし》などにぽつさりとして膳《ぜん》の運《はこ》ばれるのを待《ま》つて居《ゐ》るので一|同《どう》の腹《はら》が滿《み》たされて再《ふたゝ》び杖《つゑ》に縋《すが》るまでには面倒《めんだう》な時間《じかん》を要《えう》するのである。
 小店《こみせ》の座敷《ざしき》には瞽女《ごぜ》の大
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