に交《ま》ぜてそれから又《また》大《おほ》きな南瓜《たうなす》を三《み》つばかり土間《どま》へ竝《なら》べた。
「そんぢや大層《たえそ》厄介《やつけえ》掛《か》けて濟《す》まねえな、そんぢや俺《お》ら米《こめ》ばかし脊負《しよ》つてつて明日《あした》でも又《また》南瓜《たうなす》はとりに來《く》るとすべえよ、そんぢや此《こ》ら、米《こめ》大變《たいへん》だから俺《お》れが風呂敷《ふろしき》ぢやちつと小《ち》つちえんだが大《え》かえの有《あ》れば貸《か》してくんねえか」おつたはおつぎへいひ掛《か》けた。
「俺《お》ら家《ぢ》にやねえが、爺《ぢい》がな有《あ》つたつけな、おとつゝあ」さういつておつぎは小走《こばし》りに卯平《うへい》の小屋《こや》へ行《い》つた。先刻《さつき》まで見《み》えなかつた卯平《うへい》が何處《どこ》から歸《かへ》つて來《き》たかむつゝりとして獨《ひとり》で煙管《きせる》を噛《かん》で居《ゐ》た。
「爺《ぢい》居《ゐ》たんだな、俺《おら》居《ゐ》ねえけりや默《だま》つて借《か》りてくべと思《おも》つたんだつけが、明日《あした》まで伯母《をば》さん大《え》かえ風呂敷《ふろしき》要《え》るつちから貸《か》してくんねえか、米《こめ》脊負《しよ》つて行《え》くんだから」おつぎは突然《だしぬけ》にいつた。
「うむ」と卯平《うへい》は不器用《ぶきよう》に風呂敷《ふろしき》を出《だ》してさうしておつぎの後《うしろ》からおつたの側《そば》へのつそりと來《き》て立《た》つた。
「此《こ》れまあ、勘次等《かんじら》にも濟《す》まねえつちつてつ處《ところ》さ、わし等《ら》も洪水《みづ》でねえ」おつたは風呂敷《ふろしき》で南京米《なんきんまい》の袋《ふくろ》をきりつと包《つゝ》んだ。
「そんぢや此《こ》の南瓜《たうなす》も俺《お》れ貰《もら》つてえゝんだな、馬鹿《ばか》に大《え》けえ南瓜《たうなす》ぢやねえかな、明日《あした》まで置《お》いてくろうな」おつたは始終《しよつちう》笑顏《えがほ》を作《つく》つて居《ゐ》る處《ところ》へ南《みなみ》の女房《にようばう》は葱《ねぎ》を一束《ひとたば》藁《わら》でくるんだのを抱《かゝ》へて來《き》た。
「どうも濟《す》みませんねこら」おつたは勘次《かんじ》を見《み》て
「どうしたもんだ、たえした葱《ねぎ》ぢやねえか、本當《ほんたう
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