を減少するならば、穀価は、この衰退の原因またはその結果として必然的にそれに伴わざるを得ぬ所の銀の分量の減少と共に下落することなくして、饑饉《ききん》価格にまで騰貴するであろう。』
 私にはその正反対のことが起るであろうと思われる、すなわちオランダ人またはジェノア人が一般に購買する力の減少は、しばらくの間穀価を、その輸出国並びにその輸入国において、その自然価格以下に引下げるかもしれぬが、しかしそれが穀価をこの価格以上に引上げ得るということは、全く不可能である。需要が増加され穀価がその以前の価格以上に騰貴し得るのは、オランダ人またはジェノア人の富を増加せしめることによってのみである。そしてこのことは、その供給を得るに当って新たな困難が起らない限り、極めて短い時間に起るであろう。
 スミス博士は更にこの問題について曰く、『吾々が必要品を欠いている時には、吾々はすべての余計なものを手離さなければならないが、かかるものの価格は、それが富と繁栄の時には騰貴する如くに、貧困と窮乏の時には下落するのである。』これは疑いもなく真実である。しかも彼は続けて曰く、『必要品についてはこれと異る。その真実価格、
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