て有利である。けだし第一に、それは彼にその地代としてより[#「より」に傍点]多量の穀物を与え、そして第二に、穀物の各等量について、彼はより[#「より」に傍点]多量の貨幣に対してのみならず貨幣が購買し得るあらゆる貨物のより[#「より」に傍点]多量に対しても支配権を有つからである。
[#改ページ]
第二十五章 植民地貿易について
(一一八)アダム・スミスは、その植民地貿易に関する考察において、最も十分に、自由貿易の利益、及び植民地が母国によりその生産物を最も高価な市場で売り、その製造品及び必要品を最も低廉な市場で買うことを妨げられるに当り蒙る不公正を説明した。彼は、あらゆる国をしてその産業の生産物をその好む時と所とにおいて自由に交換せしめることによって、世界の労働の最良の分配が齎され、かつ人類生活の必要品及び享楽品の最大量が確保されることを説明した。
彼はまた、疑いもなく全体の利益を促進するこの通商の自由はまた各特定国のそれをも促進するものであり、またヨオロッパ諸国がその各々の植民地について採用した狭隘《きょうあい》な政策は、その利益が犠牲にされる植民地と同様に母国自身にとっ
前へ
次へ
全691ページ中546ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
リカードウ デイヴィッド の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング