ず、従って地主の利益は社会の他のものの利益と反するものではない、と推論している。第一の場合においては、貨幣がすべての貨物に比して低く、他の場合においては、穀物が諸貨物並びに貨幣に比してより[#「より」に傍点]高いのである。
 アダム・スミスの次の記述は、低い貨幣価値には適用し得るが、しかしそれは高い穀物価値には全然適用し得ないものである。『もし(穀物の)輸入が常に自由であるならば、我国の農業者及び全紳士はおそらく、年々、輸入が大抵の時に事実上禁止されている現在において彼らが得るよりもより[#「より」に傍点]少い貨幣を、その穀物に比して得るであろうが、しかし彼らが得る貨幣はより[#「より」に傍点]多くの価値を有ち、すべての他の種類の財貨のより多くを購買し[#「すべての他の種類の財貨のより多くを購買し」に傍点]、そしてより[#「より」に傍点]多くの労働を雇傭するであろう。従って、彼らの真実の富、彼らの真実の収入は、たとえより[#「より」に傍点]少量の銀によって現わされるであろうとはいえ、現在におけると同一であろう。そして彼らは、現在耕作しているだけの穀物を耕作する能力を失わせられることも、
前へ 次へ
全691ページ中544ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
リカードウ デイヴィッド の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング