物の量を増加するであろうが、その価値は増加しないであろう。
第一の場合においては、一国は、啻に富んで来るのみならず、更にその富の価値も増加するであろう。それは節倹により、すなわち奢侈や享楽の対象物に対するその支出を減少することにより、そしてこれらの貯蓄を再生産に用いることにより、富んで来るであろう。
第二の場合においては、必ずしも、奢侈品及び享楽品に対する支出の減少も、用いられる生産的労働量の増加もなく、同一の労働をもってより[#「より」に傍点]多くのものが生産されるであろう。富は増加するが価値は増加しないであろう。富を増加せしめるこれら二つの方法の中《うち》、後者は、第一の方法には必ず伴わざるを得ない享楽品の欠乏及び減少なしに同一の結果を挙げる故に、それを選ばなければならぬ。資本とは、一国の富の中《うち》、将来の生産を目的として用いられる部分であり、そして富と同一の方法で増加せられ得る。附加的資本とは、それが技術及び機械の改良によって得られようとも、またはより[#「より」に傍点]多くの収入を再生産的に用いることによって得られようとも、将来の富の生産には等しく有効であろう。富は常に
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