私の節約を助長せんがためのあらゆる方策は国の困窮を救済するであろう。しかし、真実の国民的困難が、正当にそれを負担すべき社会の一階級の肩から、あらゆる公平の原則に基いて彼らの分前以上負担すべきではない他の階級の肩に、それを転嫁することによって除去され得ると想像するのは、誤謬でありかつ妄想である。
 上述せる所からして、私は借入金の方法をもって国家の非常費を支弁するに最もよく適合せるものと考えていると、推論されてはならない。それは吾々を、より[#「より」に傍点]不倹約ならしめるところの、――吾々をして自分の実情に盲目ならしめるところの、傾向ある方法である。もしある戦争の経費が年々四千万であり、かつある人がその年々の経費に対して寄与しなければならぬ分前が、一〇〇|磅《ポンド》であるとすれば、彼は、一時にその分担の支払を求められる時には、速かに彼れの所得から一〇〇|磅《ポンド》を貯蓄せんと努めるであろう。公債の方法によるならば、彼は単にこの一〇〇|磅《ポンド》の利子、すなわち年々五|磅《ポンド》の支払を求められるに過ぎず、そこで彼はその支出からこの五|磅《ポンド》を貯蓄するをもって足ると考え、
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