ヲるのである。
 しかし旧いかつより[#「より」に傍点]良い土地の農業者の場合も決してこれと少しも異る所はないであろう。彼もまた騰貴した労賃を支払わなければならず、かつ、その労賃はいかに高くとも、彼自身及び常に同数なる彼れの労働者の間に分割されるべき生産物の価値は、七二〇|磅《ポンド》以上を保有しないであろう。従って彼らがより[#「より」に傍点]多くを得るに比例して彼はより[#「より」に傍点]少しを保有しなければならぬのである。
 穀価が四|磅《ポンド》であった時には全一八〇クヲタアは耕作者に帰属し、そして彼はそれを七二〇|磅《ポンド》で売った。穀物が四|磅《ポンド》四シリング八ペンスに騰貴した時には、彼は地代としてその一八〇クヲタアから一〇クヲタアの価値を支払うを余儀なくされ、従って残りの一七〇クヲタアは彼に七二〇|磅《ポンド》を与えるに過ぎなかった。それが更に四|磅《ポンド》一〇シリングに騰貴した時には、彼は地代として二〇クヲタアを、あるいはその価値を支払い、従って一六〇クヲタアを保有したに過ぎず、それは七二〇|磅《ポンド》という同一の額を与えたのである。
 しからば次のことがわか
前へ 次へ
全691ページ中172ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
リカードウ デイヴィッド の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング