、。租税は第二等地より第一等地の負担となる事より[#「より」に傍点]重く、また第三等地よりも第二等地の負担となる事より[#「より」に傍点]重いであろうが、けだしそれはより[#「より」に傍点]大なる分量の穀物に課せられるであろうから。価格を左右するのは第三等地における生産の困難である。そして穀物は第三等地に用いられる資本の利潤が資本の一般利潤と同一水準になるように四|磅《ポンド》八シリングに騰貴するのである。
この三つの質の土地における生産物及び租税は次の如くであろう。
[#ここから2字下げ]
第一等地、一クヲタア四|磅《ポンド》八シリングで一八〇クヲタアを産す……………………七九二|磅《ポンド》
差引{一六・三の価値、
すなわち一八〇クヲタアに対し一クヲタアにつき八シリング}……………七二|磅《ポンド》
純穀物生産物一六三・七[#「一六三・七」の両側に傍線] 純貨幣生産物七二〇|磅《ポンド》[#「物七二〇|磅《ポンド》」の両側に傍線]
第二等地、一クヲタア四|磅《ポンド》八シリングで一七〇クヲタアを産す……………………七四八|磅《ポンド》
差引{四|磅《ポンド》八シリングで一五・四クヲタアの価値、
すなわち一七〇クヲタアに対し一クヲタアにつき八シリング}……………六八|磅《ポンド》
純穀物生産物一五四・六[#「一五四・六」の両側に傍線] 純貨幣生産物六八〇|磅《ポンド》[#「物六八〇|磅《ポンド》」の両側に傍線]
第三等地、四|磅《ポンド》八シリングで一六〇クヲタアを産す…………………………………七〇四|磅《ポンド》
差引{四|磅《ポンド》八シリングで一四・五クヲタアの価値、
すなわち一六〇クヲタアに対し一クヲタアにつき八シリング}……………六四|磅《ポンド》
純穀物生産物一四五・五[#「一四五・五」の両側に傍線] 純貨幣生産物六四〇|磅《ポンド》[#「物六四〇|磅《ポンド》」の両側に傍線]
[#ここで字下げ終わり]
第一等地の貨幣地代は引続き八〇|磅《ポンド》すなわち六四〇|磅《ポンド》と七二〇|磅《ポンド》との差額であり、また第二等地のそれは四〇|磅《ポンド》すなわち六四〇|磅《ポンド》と六八〇|磅《ポンド》との差額であって、以前と正確に同一である。しかし穀物地代は、第一等地においては二〇クヲタアから、一四五・五クヲタアと一六三・七クヲタアとの差額たる一八・二クヲタアに、そして第二等地においてはそれは一〇クヲタアから、一四五・五クヲタアと一五四・六クヲタアとの差額たる九・一クヲタアに、減少されるであろう。
しからば穀物に対する租税は穀物の消費者の負担する所となり、そして租税に比例する程度だけその価値を他のすべての貨物に比較して高めるであろう。粗生生産物が他の貨物の構成に入り込むに比例して、それらの価値もまた、租税が他の原因によって相殺されない限り、高められるであろう。それらは事実間接に課税されることとなり、そしてその価値は租税に比例して騰貴するであろう。
しかしながら、粗生生産物及び労働者の必要品に対する租税は、もう一つの結果を有つであろう、――すなわちそれは労賃を高めるであろう。人口の原理の人類の増加に及ぼす結果によって、最下級の労賃は決して引続き、自然と習慣によって労働者の支持上必要となっている率の遥か上にあることはない。この階級は決して多額の課税を負担し得ない。従ってもし彼らが小麦に対して一クヲタアにつき更に八シリング支払わねばならず、そして他の必要品に対してあるより[#「より」に傍点]少い比例だけ更に支払わなければならないとすれば、彼らは以前と同一の労賃で生存しそして労働者の種族を維持することは出来ないであろう。労賃は不可避的にかつ必然的に騰貴するであろう。そしてそれが騰貴するに比例して利潤は下落するであろう。政府は、国内において消費されるすべての穀物に対し一クヲタアにつき八シリングの租税を受取るであろうが、その一部分は直接に穀物の消費者によって支払われ、他の部分は間接に労働を使用する人々によって支払われ、そして、労働に対する需要がその供給に比して増加したために、または労働者の必要とする食物及び必要品の獲得の困難が増加して行くために、労賃が騰貴した場合と同様に、利潤に影響を及ぼすであろう。
(五七)租税が消費者に影響を及ぼす限りにおいて、それは平等な租税であるが、しかしそれが利潤に影響を及ぼす限りにおいて、それは偏頗《へんぱ》な租税であろう。けだし、それは地主に対しても株主に対しても影響を及ぼさないであろうからで
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