弁護したる如き、蓋し大隈伯の同化力が能く改進党の勢力を統一せしめたる結果に外ならじ※[#白ゴマ、1−3−29]爾後大隈伯は直接に改進党に関係せず、早稲田に退隠して、悠々閑日月を送りしと雖も、改進党が常に其歩武を整斉して議会に屹立し、以て能く非藩閥同盟の中堅たりしもの、亦大隈伯に依て其勢力を統一せられたるに由れり、二十九年進歩党の成立と共に、改進党は直に解党して其一分子と為りと雖ども、是れ改進党の解党に非ずして、寧ろ改進党の膨脹したるものと謂ふ可し※[#白ゴマ、1−3−29]適切にいへば、大隈伯の発達したる現象に過ぎず※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば、此進歩党は大隈伯を以て事実上の首領と為し、一切の行動大抵大隈伯の指揮より出でたればなり※[#白ゴマ、1−3−29]進歩党は由来理窟屋の集合にして、特に或る一派は久しく大隈伯を敵視したるものなりき※[#白ゴマ、1−3−29]而も其一旦進歩党の名の下に大隈伯と接近するに及で、自然に大隈伯の意見に同化せられ、自然に大隈伯に服従して毫も疑はざるに至りしは何ぞや※[#白ゴマ、1−3−29]是れ豈伯が党首として最も必要なる同化力を有する為ならずや
前へ
次へ
全350ページ中89ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
鳥谷部 春汀 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング