て彼れが成功の原因を説かしめよ。
学堂の成功
学堂が成功の一原因は、政治家の凖備と修養とを怠らざる是れなり※[#白ゴマ、1−3−29]顧ふに藩閥の諸老は、大抵立憲大臣としての伎倆なく、取て代る可きの後進政治家も、未だ経国の大才と認む可きもの実際に出現せずして、到る処夜郎自ら大なりとするの斗※[#「竹かんむり/悄のつくり」、第3水準1−89−66]漢が、紛々として互ひに短長を争ひ、雌雄を問ふを見るのみ※[#白ゴマ、1−3−29]称して政治家といふと雖も、未だ知らず、政治家たるの準備と素養あるもの果して幾人ぞ※[#白ゴマ、1−3−29]夫れ経国の大才は難し※[#白ゴマ、1−3−29]学堂亦嘗て此れに当るの実力を世間に示したることあらず※[#白ゴマ、1−3−29]故に世間唯だ彼れを大言壮語の虚才として、寧ろ之れを譏笑する多しと雖も、彼れは大言壮語を以て世間を虚喝すると同時に、其平生の抱負を苟且にせずして、孜々として大臣学を修め、英雄の課業を研究して休まざるの熱心あり※[#白ゴマ、1−3−29]此熱心ありて而る後、大言壮語するときは、即ち其大言壮語も亦終に徒爾ならざる可きを信ず
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