ほ文明国人の未開国人と交通するが如し※[#白ゴマ、1−3−29]侯の眼中に映ずる憲政党は、尚ほ是れ政治上の未開国のみ※[#白ゴマ、1−3−29]侯は此未開国の法律に服従するの危険を恐る※[#白ゴマ、1−3−29]故に之れと交通すと雖も、常に傲然として思想上の治外法権を維持せり※[#白ゴマ、1−3−29]侯或は此未開国を征服するの野心ありとせむ※[#白ゴマ、1−3−29]されど侯は果して善良なる君主たるを得る乎※[#白ゴマ、1−3−29]伊藤侯と大隈伯とは、政界の両雄なりと公認せらるゝものなり※[#白ゴマ、1−3−29]其政治的手腕は真に両々相当るが為めなり※[#白ゴマ、1−3−29]されど党首として之を論ずれば、伊侯は到底大隈伯の対手に非ず※[#白ゴマ、1−3−29]世間動もすれば伯を称して煽動家と為すものあれども、是れ伯を侮辱するに非ずむば、伯を誤解するなり※[#白ゴマ、1−3−29]伯の煽動家ならざるは、猶ほ伊藤侯の党首の器に非ざるが如し※[#白ゴマ、1−3−29]伯は意見に富み、判断に長じ、特に其記性非凡にして、英敏なる組織力あるは、善く伯を識るものゝ皆許す所なり※[#白ゴマ、1
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