た直接に改進党と関係なかりしは固よりいふを待たず※[#白ゴマ、1−3−29]其の党勢の思ふほど拡張せざりしは盖し亦是れが為ならずとせんや※[#白ゴマ、1−3−29]独り板垣伯は然らず※[#白ゴマ、1−3−29]其の自由党に於ける十年一日の如く、自ら党員の前駆となりて四方に奔走し、間断なき運動と恒久なる熱心とは、深く党員の信望を収めて能く之れを統一し、時に或は党中紛擾の事ありと雖も、彼れと党員との関係は、是れを以て必ずしも冷却するに至らず※[#白ゴマ、1−3−29]而して今や彼は、其の党与を挈けて伊藤内閣と結托し、遂に自由党総理たる勢力を擁して入て内相の椅子に就く※[#白ゴマ、1−3−29]是れ政党首領として他の一侯両伯に比し、明かに体裁善き成功を得たりと認む可きものなり※[#白ゴマ、1−3−29]余は即ち此の一事を挙げて以て彼れの人物を偉なりといはむ※[#白ゴマ、1−3−29]彼れが最も誇る可きは亦恐らくは此一事に在らん歟。
人或は曰く板垣伯入閣は無条件なり、彼れは総理の資格を以て入閣する能はずして元勲の名義に依りて入閣す※[#白ゴマ、1−3−29]是れ伊藤内閣に欺かれたるなりと※
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