少なきに非ず※[#白ゴマ、1−3−29]されど單純なる誠實は好方便と爲らず※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば是れ無意義の誠實なればなり※[#白ゴマ、1−3−29]蓋し古へより能く人心を收攬するものは、决して術數權謀の士に非ず※[#白ゴマ、1−3−29]されど單純なる誠實も亦た能く衆心を收攬する所以に非ず※[#白ゴマ、1−3−29]唯だ誠實の士にして智慧を用ゐるもの[#「唯だ誠實の士にして智慧を用ゐるもの」に白丸傍点]、始めて能く誠實をして好方便たらしむるを得るのみ[#「始めて能く誠實をして好方便たらしむるを得るのみ」に白丸傍点]、田中正造氏の如き稍々之れを得たり[#「田中正造氏の如き稍々之れを得たり」に白丸傍点]。
彼は熱血男兒なり[#「彼は熱血男兒なり」に傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]されど彼は决して直情徑行の純人に非ず[#「されど彼は决して直情徑行の純人に非ず」に傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]彼は粗放なる如くにして[#「彼は粗放なる如くにして」に傍点]、其實精細の算勘に富み[#「其實精細の算勘に富み」に傍点]、直角的なる如くにして[#「直角的なる如くにして」に傍点]、
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