て精確なる事實に根據したりしや否を知ること能はず[#「果して精確なる事實に根據したりしや否を知ること能はず」に傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]されど彼れの眼中に映じたる後藤伯は[#「されど彼れの眼中に映じたる後藤伯は」に白丸傍点]、老獪にして野心深く[#「老獪にして野心深く」に白丸傍点]、私利私福を貪りて正義の觀念なき奸雄なりしに似たり[#「私利私福を貪りて正義の觀念なき奸雄なりしに似たり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]則ち彼は後藤伯を認めて奸雄の偶像と認めたるが故に[#「則ち彼は後藤伯を認めて奸雄の偶像と認めたるが故に」に白丸傍点]、之れを攻撃したるのみ[#「之れを攻撃したるのみ」に白丸傍点]。
 鑛毒事件は、彼れの專賣問題にして、彼れは此問題の爲めにモツブの巨魁なり[#「彼れは此問題の爲めにモツブの巨魁なり」に白丸傍点]、愚民の[#「愚民の」に白丸傍点]デマゴーグなりと[#「デマゴーグなりと」に傍点]稱せらるゝをも厭はざるなり[#「稱せらるゝをも厭はざるなり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば彼は此問題を以て人情正義の問題と爲すものなればなり[#「何とな
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