ジスレリーの人物に私淑し、曾て『經世偉勳』を著はして、ジスレリーの傳を記す、其立憲大臣の豫告を爲したるもの安ぞ經世偉勳中の一節を換骨脱胎せるものに非らざるなきを知らむや。
彼れが曾て東京府會の議員たるや、例に依りて放言高論動もすれば議場を惱殺せしめんとす※[#白ゴマ、1−3−29]蓋し府會の議事は、瑣々たる地方行政の問題にして、天下經綸の大問題に非ず※[#白ゴマ、1−3−29]然るに彼れは常に立憲大臣の心を以て、堂々たる議論を試みんとするの癖あり※[#白ゴマ、1−3−29]當時の府會議長たる沼間守一深く之れを患へ、務めて彼れの氣※[#「陷のつくり+炎」、第3水準1−87−64]を抑へむとしたるに拘らず、彼れは傲然として飽くまで沼間と頡頏せむとせり※[#白ゴマ、1−3−29]以て其抱負の凡ならざるを諒す可し。
彼れが自負心強く[#「彼れが自負心強く」に白丸傍点]、夸大の空想に耽り[#「夸大の空想に耽り」に白丸傍点]、莊嚴なる英雄の舞臺に神迷するの状は[#「莊嚴なる英雄の舞臺に神迷するの状は」に白丸傍点]、亦明かに彼れの風采にも躍然たり[#「亦明かに彼れの風采にも躍然たり」に白丸傍点]
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