代表するの意見を製造するものゝ如し」に二重丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]是れ自ら黨首の器にして[#「是れ自ら黨首の器にして」に二重丸傍点]、伊藤侯の企て及ばざる所と爲す[#「伊藤侯の企て及ばざる所と爲す」に二重丸傍点]。若し此陶鑄力を以て煽動家の破壞力と同視せば、其謬見や大なり※[#白ゴマ、1−3−29]煽動家は國民の偏見、私情、迷想に投じて之れを死地に陷る※[#白ゴマ、1−3−29]其目的唯だ破壞に在り。例へば獵官熱の熾なるを見れば、直に官吏登庸法全廢を主張する如き、或は議員歳費増加案を提出して腐敗せる人心を收攬する如き、是れ實に煽動家の手段なりと謂ふを得可きも、若し夫れ大隈伯に至ては、曾て此般の言動に出でたることなし※[#白ゴマ、1−3−29]地租増加に反對したるを以て伯を煽動家と爲さん乎※[#白ゴマ、1−3−29]市民を誘導して地租増加に贊成せしめたるも亦煽動家なり※[#白ゴマ、1−3−29]否、政治上の論爭は總て煽動的なりと謂はざる可からず※[#白ゴマ、1−3−29]亦奇怪ならずや※[#白ゴマ、1−3−29]唯だ大隈伯の長所にして短所なるは[#「唯だ大隈伯の長所にして短所
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