同時に[#「此れと同時に」に白丸傍点]、其智見判斷を以て[#「其智見判斷を以て」に白丸傍点]、國民の意思を壓服せむとするは[#「國民の意思を壓服せむとするは」に白丸傍点]、是れ專制家の事なり[#「是れ專制家の事なり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]余が所謂る黨首には非ず[#「余が所謂る黨首には非ず」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]煽動家はモツブの頭領たる可し[#「煽動家はモツブの頭領たる可し」に傍点]、政黨の首領たるを得ず[#「政黨の首領たるを得ず」に傍点]、專制家は宮廷政治の宰相たる可し[#「專制家は宮廷政治の宰相たる可し」に傍点]、多數政治の宰相たるを得ず[#「多數政治の宰相たるを得ず」に傍点]。
 余は伊藤侯が當今第一流の政治家として、其智見判斷固より一頭地を地平線上より抽むずる者あるを認識す。されど侯は政黨の首領として、國民を指導するの適才なりや否やと問はゞ、余は容易に之れを首肯する能はず※[#白ゴマ、1−3−29]有體にいへば[#「有體にいへば」に白丸傍点]、侯は宮廷政治の宰相なり[#「侯は宮廷政治の宰相なり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]侯は自負心
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