政治をして私利私慾を目的とする一種の營業たらしめ、其の爭ふ所は、官職若くは利益上の條件にして敵味方の分かるゝ起點は亦唯だ此の一事に在り、是れ固より政治階級の總墮落といふの外なしと雖も、一は閣下等を包擁せる屬僚の行動も、亦與つて大に咎めありと斷言せざる可からず。
 凡そ今の藩閥家にして[#「凡そ今の藩閥家にして」に傍点]、最も多數の屬僚を有するものは閣下に過ぐる者なく[#「最も多數の屬僚を有するものは閣下に過ぐる者なく」に傍点]、而して其の屬僚の爲めに政治上の過失を犯したるもの[#「而して其の屬僚の爲めに政治上の過失を犯したるもの」に傍点]、亦閣下より太甚しきものあらじ[#「亦閣下より太甚しきものあらじ」に傍点]、伊藤侯は自己の伎倆を信ずるの政治家なるを以て閣下に比すれば屬僚を有すること少なきのみならず[#「伊藤侯は自己の伎倆を信ずるの政治家なるを以て閣下に比すれば屬僚を有すること少なきのみならず」に傍点]、其の屬僚の侯に對するや隨がつて唯だ服從的状態を有するに過ぎずと雖も[#「其の屬僚の侯に對するや隨がつて唯だ服從的状態を有するに過ぎずと雖も」に傍点]、而も尚ほ屬僚の爲めに大事を誤まら
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