割合には其の實行躬踐の分量甚だ少なきの缺點あり[#「其の文采言語の多き割合には其の實行躬踐の分量甚だ少なきの缺點あり」に傍点]、閣下は固より伊藤侯の才能なく井上伯の膽氣なしと雖も[#「閣下は固より伊藤侯の才能なく井上伯の膽氣なしと雖も」に傍点]、而も曾て重きを藩閥政府に有したるは[#「而も曾て重きを藩閥政府に有したるは」に傍点]、實に官府の秩序と威權とを保維するを以て行政の要と爲したるに由れり[#「實に官府の秩序と威權とを保維するを以て行政の要と爲したるに由れり」に傍点]、其の或は極端なる法治主義に偏して時に精刻峻急に陷るの病ひあるのみならず規摸も亦甚だ狹小にして、官權擴張の外殆ど大なる主張なかりしに拘らず、我輩は尚ほ此點に於ける閣下の本領を認めて、所謂る藩閥武斷派の代表者と爲したりき、今や閣下の本領は全く消磨して[#「閣下の本領は全く消磨して」に白丸傍点]、精刻峻急の角度を取り除きたる代りに[#「精刻峻急の角度を取り除きたる代りに」に白丸傍点]、秩序もなく[#「秩序もなく」に白丸傍点]、節制もなく[#「節制もなく」に白丸傍点]、官紀を紊亂し[#「官紀を紊亂し」に白丸傍点]、行政機關を
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