を目的として往々定見なき行動に出づること斯くの如し、我輩は閣下の名譽の爲めに、閣下が内閣首相たる責任の爲に斷々然として此の失體を問はざる可からず、况んや閣下の失體は尚ほこゝに止らざるに於てをや。
※[#始め二重括弧、1−2−54]九※[#終わり二重括弧、1−2−55]
山縣相公閣下、顧ふに閣下の議院政略は、單に政治道徳上の一問題として後世史家の評論に任かす可き者に非ず、何となれば閣下の議院政略より岔出したる毒泉は、現に閣下の司配せる各部の行政體統をも膿壞せしめたればなり、夫れ議會の腐敗は[#「夫れ議會の腐敗は」に傍点]、主として議會自身の責任に存すといふを得可きも[#「主として議會自身の責任に存すといふを得可きも」に傍点]、行政體統の膿壞は[#「行政體統の膿壞は」に傍点]、閣下直接に其の責任を負はざる可からず[#「閣下直接に其の責任を負はざる可からず」に傍点]、是れ即ち政治道徳上の一問題に非ずして[#「是れ即ち政治道徳上の一問題に非ずして」に傍点]、直に内閣大臣の實際的責任問題なり[#「直に内閣大臣の實際的責任問題なり」に傍点]。
例へば横濱埋立事件に就て之を見るも、
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