の傳令使たる恒松某が政府の爲に重寶がられたるかを見よ」に傍点]、斯くの如くにして盲從相談の委員會は本會議の議事を奪ひ[#「斯くの如くにして盲從相談の委員會は本會議の議事を奪ひ」に傍点]、斯くの如くにして政府の提案は大抵討論を用ゐずして通過せらる[#「斯くの如くにして政府の提案は大抵討論を用ゐずして通過せらる」に傍点]、則ち我輩は二億五千四百萬餘圓の大豫算を提出したる政府の大膽を不思議とも思はず[#「則ち我輩は二億五千四百萬餘圓の大豫算を提出したる政府の大膽を不思議とも思はず」に傍点]、又此未曾有の巨額に對して[#「又此未曾有の巨額に對して」に傍点]、僅に軍事費に於て四十餘萬圓を削減したる議會の柔順なるにも驚かざるなり[#「僅に軍事費に於て四十餘萬圓を削減したる議會の柔順なるにも驚かざるなり」に傍点]。
 議者又當期議會が建議案の頗る多かりしを奇異の顯象なりといふ、然り貴族院に於て十二種、衆議院に於て七十二種の建議案を見たるは、實に初期議會以後の一大奇觀たるに相違なし、特に政府が國庫の負擔を増加するを憂へずして動もすれば漫然之れを迎合するの状ありし如き、固より常識あるものゝ判斷に苦む所た
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