り、凡そ此類の事實は、明々白々掩はむと欲して掩ふ能はざる所にして特に横濱埋立事件の眞相に至ては、在野黨代議士の爲めに公然第十四議會に暴露せられ、以て其餘沫の西郷内相の面上に瀝げるも、内相は曾て一言も之を辯解する能はざりしのみならず列席の議員孰れも之を默聽して相爭はざりしを見れば、閣下の失策は自ら官紀紊亂の事實を認めつゝありと斷言せざる可からず、而して是れ實に方正謹嚴の風采家を以て有名なる閣下の統督せる内閣の現状なり[#「而して是れ實に方正謹嚴の風采家を以て有名なる閣下の統督せる内閣の現状なり」に白丸傍点]、相公閣下、我輩をして有體に閣下の失策を語らしめば、閣下は不幸にして議院政略を何よりも大切とするの謬見に陷りたり[#「閣下は不幸にして議院政略を何よりも大切とするの謬見に陷りたり」に傍点]、顧ふに立憲國の内閣に在ては議院政略も亦一の重要なる政略たるを疑はずと雖も[#「顧ふに立憲國の内閣に在ては議院政略も亦一の重要なる政略たるを疑はずと雖も」に傍点]、單に内閣の存立を謀るを目的として之れを濫用するに於ては[#「單に内閣の存立を謀るを目的として之れを濫用するに於ては」に傍点]、其の弊の極る
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