「特に伊藤山縣兩侯の調和者として」に傍点]、近來頗る努力しつゝあるは[#「近來頗る努力しつゝあるは」に傍点]、既に公然の秘密なり[#「既に公然の秘密なり」に傍点]。
案ずるに山縣侯は、其思想性格に於て大に伊藤侯と合はざる所あり。山縣侯は保守的思想を有し[#「山縣侯は保守的思想を有し」に傍点]、伊藤侯は進歩的思想を有し[#「伊藤侯は進歩的思想を有し」に傍点]、山縣侯は謹嚴端實の性格にして[#「山縣侯は謹嚴端實の性格にして」に傍点]、伊藤侯は磊落滑脱の氣質なり[#「伊藤侯は磊落滑脱の氣質なり」に傍点]。且つ山縣侯は由來神經質の人物にして[#「且つ山縣侯は由來神經質の人物にして」に傍点]、動もすれば厭世主義に傾けども[#「動もすれば厭世主義に傾けども」に傍点]、伊藤侯は快豁なる多血質にして[#「伊藤侯は快豁なる多血質にして」に傍点]、樂天主義の人物なり[#「樂天主義の人物なり」に傍点]。其公私の行動に於て往々衝突することあるは、亦已むを得ずと謂ふ可し。大岡氏[#「大岡氏」に丸傍点]は政治家としては固より伊藤侯を推す可きも[#「は政治家としては固より伊藤侯を推す可きも」に傍点]、山縣侯とは亦
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