「容易に動かずして」に二重丸傍点]、出でても身を保つを思ひ[#「出でても身を保つを思ひ」に二重丸傍点]、處りても身を保つを思ふ[#「處りても身を保つを思ふ」に二重丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]而して人は終に彼れの智術を知らざるなり[#「而して人は終に彼れの智術を知らざるなり」に二重丸傍点]。
彼は最も失敗を恐る[#「彼は最も失敗を恐る」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]失敗を恐るゝは名を惜む所以にして[#「失敗を恐るゝは名を惜む所以にして」に白丸傍点]、名を惜むは身を保つ所以なり[#「名を惜むは身を保つ所以なり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]故に彼は隱忍愼密先づ自ら布置せずして他の石を下すを待つの碁法を用ゆ[#「故に彼は隱忍愼密先づ自ら布置せずして他の石を下すを待つの碁法を用ゆ」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]是れ伊藤春畝先生と雖も未だ悟入せざるの奇法にして、流石に滑脱なる先生も、其出處進退の巧みなるに至ては遠く彼に及ばざるもの洵に此れが爲なり※[#白ゴマ、1−3−29]余は彼が未來の運命を豫言し得るものに非ず※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば政界今
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