を[#「以て彼れが決して再現せざるの永訣と爲す可からざるを」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]何を以て之れを言ふや、彼れは曾て前内閣に公然反對は爲さゞりしも亦其の交迭の機終に近づけるを知りたりき※[#白ゴマ、1−3−29]故に彼れの露國に往けるに及て、世間彼が外遊の所由を察せざるに拘らず、政變は必らず彼れの歸朝後に起る可きを豫想したりき※[#白ゴマ、1−3−29]果然彼の歸朝と共に一個の公問題は政變の前驅となり出でたりき※[#白ゴマ、1−3−29]曰く大隈を外務に入れ松方を大藏に擧ぐるは戰後に經營を全うする刻下の急要なりと※[#白ゴマ、1−3−29]而して彼は此問題の發議者として數へらるゝのみならず、又之れを實行するに於て朝野の間に斡旋したりき※[#白ゴマ、1−3−29]斯くの如くにして前内閣倒れたりとせば、之に代るの内閣が彼に首相たるを求むるは自然の情勢なり※[#白ゴマ、1−3−29]而かも彼は周圍の慫慂に應ぜずして反つて新内閣の組織に干渉せず※[#白ゴマ、1−3−29]是れ其の志決して政界に永訣せるに非ず[#「是れ其の志決して政界に永訣せるに非ず」に白丸傍点]、彼は巧みに隱れ
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