れ民黨の不利益なりと」に傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]則ち伯が伊藤侯の謀士として自由黨と提携せしめたるも[#「則ち伯が伊藤侯の謀士として自由黨と提携せしめたるも」に白丸傍点]、其意の藩閥控制に在るや論なきのみ[#「其意の藩閥控制に在るや論なきのみ」に白丸傍点]、伊藤侯が藩閥を利用すると共に、又之れを控制せむと勉めたるは既に斯くの如し※[#白ゴマ、1−3−29]故に其信任する所の人物も、亦大抵藩閥に敵視せらるゝものか、若くば藩閥以外の出身者ならざるなく、例へば、故陸奧伯の如き伊東末松兩男の如き、渡邊子金子氏の如き、以て見る可し※[#白ゴマ、1−3−29]果して然らば[#「果して然らば」に白丸傍点]、今囘の大英斷が亦藩閥打破の目的より出でたると謂ふも豈余が一個の臆斷ならんや[#「今囘の大英斷が亦藩閥打破の目的より出でたると謂ふも豈余が一個の臆斷ならんや」に白丸傍点]。

      未定數
 伊藤侯は既に藩閥を打破して舊勢力と全く分離せり※[#白ゴマ、1−3−29]知らず侯の未來は如何※[#白ゴマ、1−3−29]一見せば侯の現在の位地は[#「一見せば侯の現在の位地は」に傍点]、孤立の二
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