隈内閣ならむや[#「是れ豈世人の豫期したる如き大隈内閣ならむや」に傍点]。

      大隈伯の同化力
 第一次の大隈内閣は、不幸にして世人の理想に描かれたる大隈内閣にはあらじ※[#白ゴマ、1−3−29]伯亦自ら之を認識して、之れを名くるに一種の聯立内閣たるを以てす※[#白ゴマ、1−3−29]されど現内閣をして純然たる大隈内閣たらしむると否とは[#「されど現内閣をして純然たる大隈内閣たらしむると否とは」に二重丸傍点]、實に伯の同化力の大小如何に在り[#「實に伯の同化力の大小如何に在り」に二重丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]同化力とは何ぞや[#「同化力とは何ぞや」に二重丸傍点]、種々の意見議論を鎔解して[#「種々の意見議論を鎔解して」に二重丸傍点]、悉く之れを自己の模型に鑄合せしむるを謂ふ[#「悉く之れを自己の模型に鑄合せしむるを謂ふ」に二重丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]顧ふに進歩自由の兩派は從來政敵として氷炭相容れざりしものなり※[#白ゴマ、1−3−29]特に大隈伯は最も自由派の爲めに忌まれて、其深刻なる批評を受け、其激烈なる反感に觸れたるや久し※[#白ゴマ、1−3−29]
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