表者としては正義を擔保するに足る[#「國民の代表者としては正義を擔保するに足る」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]是れ余が深く彼れを多とする所以なり※[#白ゴマ、1−3−29]余之れを聞く、西郷南洲翁の信望一代を蓋ひたるは、必ずしも翁が伎倆の大なるが爲に非ずして、唯だ金錢を輕むずるの一美徳あるに由れり[#「唯だ金錢を輕むずるの一美徳あるに由れり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]蓋し薩人は概して鄙吝の質あり、翁獨り高擧超脱夐然として俗流に出づ※[#白ゴマ、1−3−29]是れ其能く信望を天下に博せし所以なりと。古への大政治家は[#「古への大政治家は」に白丸傍点]、多く文臣錢を惜まざるの士なり[#「多く文臣錢を惜まざるの士なり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]ピツトの如き、ジスレリーの如き皆然らざる莫し※[#白ゴマ、1−3−29]學堂が身を濁世に處して[#「學堂が身を濁世に處して」に白丸傍点]、曾て公徳を破るの行爲なきは[#「曾て公徳を破るの行爲なきは」に白丸傍点]、職として文臣錢を惜まざるの氣象に由るのみ[#「職として文臣錢を惜まざるの氣象に由るのみ」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]是れ彼れが信望の日に高きを致せる第四の原因なり。

      學堂の人物
 政治家としての學堂は、策略縱横、權變百出、能く一時の利害を制するに於て木堂に及ばず※[#白ゴマ、1−3−29]博辯宏辭、議論滔々として竭きざるは沼南に及ばず※[#白ゴマ、1−3−29]然れども志氣雄邁[#「志氣雄邁」に白丸傍点]、器識超卓[#「器識超卓」に白丸傍点]、常に眼を大局に注ぎ[#「常に眼を大局に注ぎ」に白丸傍点]、區々の小是非を爭はずして[#「區々の小是非を爭はずして」に白丸傍点]、天下の事を以て自ら任ずるの大略あるに至ては[#「天下の事を以て自ら任ずるの大略あるに至ては」に白丸傍点]、學堂實に一日の長ある如し[#「學堂實に一日の長ある如し」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]余は彼れを以て未だ經國の大才なりと認むる能はず、然れども其抱負の偉大にして自信の深きは[#「其抱負の偉大にして自信の深きは」に白丸傍点]、薄志弱行の徒累々相依るの今日に於て[#「薄志弱行の徒累々相依るの今日に於て」に白丸傍点]、亦容易に得易からざるの士なり[#「亦容易に得易からざるの士なり」に白丸傍
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